クロスインデックスには、リサーチ・コンサルティング部、通訳・翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳・翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。
[2010/07/12] ラテン語の校正の御依頼を頂くことは、滅多にありません。現在、ラテン語を母語とする話者はおらず、唯一バチカン市国内のみで使われているものの、それも公式会見の時のみで、日常生活ではイタリア語が用いられていることがその理由です。
各言語の校正業務は、翻訳と共に承ることがほとんどです。しかし契約書などのビジネス文書やマニュアルなどをラテン語に翻訳する機会はほぼありませんのでそれに伴ってラテン語の校正をする機会も他言語に比べると当然少なくなります。
とは言え、現在でもラテン語は「高い教養の証」として見なされ、国内外の大学で、ラテン語の講座が設けられています。学術用語や、生物の学名が通常ラテン語でつけられていることからも、ラテン語に言語として高い地位が与えられていることが窺えるでしょう。ビジネスの目的よりも教養として習得されることの多いラテン語の校正が出来るのは、大学の教授や、よほど熱心にラテン語を学習された方に限られ、私どもも、ラテン語の校正を御依頼頂いた際にはこうした貴重な人材の中から適任者を選定しています。
最近ではラテン語に「おしゃれ」、「格好良い」との印象を持つ人も増え、お店などのネーミング等の目的でラテン語の翻訳をご用命頂く機会も増えました。ラテン語翻訳を古典ラテン語校正とセットでお届けするか、中世その他特定の時代に使われていたラテン語で校正をかけてお届けするかということも含め、ラテン語翻訳とラテン語校正にはお客様のニーズに合わせた対応が欠かせないと考えています。
(K.M.より)
ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |