インドにおける同時通訳事情

インドにおける同時通訳事情

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/08/17]    同時通訳といえば、国際会議での通訳やCNNの生放送通訳などがまず思い浮かぶでしょう。同時通訳者の主な活躍の場は確かに、複数の国の人々が一同に会したり、その他外国とのやり取りが発生したりするような場面です。
しかし、インドでは国会が開かれる度に、参加者が全員インド人であっても同時通訳が必要とされます。インドには26の地域があり、それぞれの地域に独自の言語があります。各地域の言語にはそれぞれ大きな違いが有るためです。異なる地域の出身者が集って意見交換をする際には通常英語が用いられますが、英語に堪能でないインド人議員、大臣もいます。そのため、インドの国会では英語から各地域の言語への同時通訳が入るのです。
ベンガル語タミル語英語を話す議員が英語で発言するとき、英語話者ではないヒンディー語話者の議員の出席があれば、英語ヒンディー語同時通訳が入り、議事が進んでいくわけです。

(K.M.より)

  

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