同時通訳のピンチヒッター

同時通訳のピンチヒッター

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/09/15]    同時通訳者は、事前に十分な資料読み込みをし、入念な準備の上で同時通訳本番に臨むのが通例です。しかし、同時通訳者も人間ですので、長いキャリアの中では、不慮の事態で通訳開場に到着できなくなったり、突然の体調不良で倒れてしまったりする場合もあるかも知れません。
二名体制で通訳していた会議通訳の席上で、一人の同時通訳者が突然倒れて意識を失ってしまったとの話を聞いたことがあります。その時は、もう一人の同時通訳者が休憩なしで危急をしのぎ、関係者は急遽、別の同時通訳者にピンチヒッターを頼みました。代理の同時通訳者が現場にタクシーで急行し、何とか残りの時間を乗り切ったそうです。
十分な準備を経て素晴らしい通訳パフォーマンスを発揮するだけでなく、全く準備をしていなかった場合でもそれなりの通訳をつけることが出来たこのピンチヒッターは一流の同時通訳者と言えるでしょう。

(J.M.より)

  

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