クロスインデックスには、リサーチ・コンサルティング部、通訳・翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳・翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。
[2010/06/10] 先日いただいたロシア語校正のお仕事で目にした文章の内容が興味深かったので、差しさわりのない範囲で一部ご紹介します。
家に窓があるのは古今東西、疑いもなくごく自然なことかと思っていましたが、ロシアで家に窓が付けられるようになったのは10世紀頃のことなのだそうです。ロシア語で窓を意味する“окно”は、目を意味する“око”が元になっているといいます。初めて家に窓がついた日、おそらく人は初めて電灯がついたときより驚いたのではないでしょうか。窓は外光を入れ、外の景色を眺めることができて便利なものですが、反面、その「目」は外からこちらを覗いている、という恐怖に似た感覚があったかもしれません。
ロシア語校正においても必要なのは、なによりも良く見える「目」。あたかも窓から家の中をくまなく覗くが如く、整理整頓ができているか、汚れていないか、鋭い目で細部をチェックしていきます。
クロスインデックスで「ロシア語校正」としてご依頼頂くサービスは、その多くが「クロスチェック」サービス、あるいは「ネイティブチェック」サービスです。クロスチェックは原文と訳文を照らし合わせて、原文の意味を十分に反映していない訳文の表現や誤訳などを正します。ネイティブチェックは訳文のみをネイティブスピーカーが読み、自然でない表現、誤った表現等を修正します。ロシアで家に窓がつけられたとき、そこから悪い霊が入り込まないように人々は窓枠を飾りで隙間なく埋めたそうですが、ロシア語校正のお仕事では、文章という「家」の中を校正者の目が隅々まで覗いて、悪い霊が忍び込んでいないか、徹底的に探し尽くすのです。
(T.T.より)
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