英語翻訳と校正について

英語翻訳と校正について

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/09/30]    以前、英語翻訳のご相談を頂いた際に、翻訳後の文書に校正を施す機会がありました。英語翻訳したその文書は茶道に関する資料でした。日本独自の文化である茶道に関する日本語の記述は、忠実に英語翻訳しても、英語圏で生まれ育った英語ネイティブの読者の方々の理解は必ずしも十分に得られるとは限りません。そのため、英語翻訳を行った後、それを読む英語圏の方が、文書内の記載事実の背景まで含めてきちんと理解できるよう、必要な説明を加えるなどして校正していったのです。
オリジナルの日本語原稿を訳漏れなく忠実に外国語に転記していく通常の翻訳は、日本語原稿を外国語話者にとって字面として問題無く読める文章に変換するという対応に限られます。特殊なテーマについて書かれた文章を、その文章が書かれた文化的背景を知らずに読む人々にとって、容易に、正しく、そして深く理解できる文章にするためには、翻訳後の校正が大変有効です。

(Y.M.より)

  

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