フランス語翻訳とフランス語の特徴

フランス語翻訳とフランス語の特徴

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/11/01]    フランス語翻訳をする際に知っておくべきフランス語特徴のひとつに、同じ語の繰り返し使用を避けるというものがあります。たとえば、「日本」という単語をフランス語翻訳する際、「 Japon(日本)」の他に、文章の流れによっては 「 l’archipel(列島 = 日本)」、「 le pays du soleil levant (日出る国 = 日本)」 などの言葉が使われることがあります。これらは、新聞記事などではもはや定番となっている言い回しです。
原文の表現を変えないということが翻訳の原則ではありますが、上記のフランス語を逆に日本語に翻訳する場合、それぞれを区別し、「日本」、「列島」、「日出る国」と翻訳すると、好ましくない結果を招くこともあります。地理的、歴史的な意味合いを込めた書き分けではなく、繰り返しを避けるための書き分けであると容易に判断できる場合には、これらのフランス語表現をシンプルに「日本」という一語に統一して翻訳した方がよいことがあります。
同じ言葉を繰り返して使うことは極力避ける、というフランス語特徴は、日本語からフランス語への翻訳を行う場合のみならず、フランス語から日本語への翻訳を行う際にも念頭に置くべき事柄と言えるでしょう。

(K.M.より)

  

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