クロスインデックスには、リサーチ・コンサルティング部、通訳・翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳・翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。
[2010/11/24] 日本語から中国語への翻訳に際して必ず確認しなければならないことは、簡体字で翻訳するのか、繁体字で翻訳するのかという問題です。
中華人民共和国で現在使用されている漢字は所謂簡体字という、簡略化された漢字です。一方、台湾や香港で使用されているのは、日本の旧字(正字)とほぼ等しい、繁体字です。中国と台湾の中国語は、単に異なる使用漢字で表記されるというだけではありません。60年に渡って異なった社会体制や文化の下にある両地域の中国語には、細かい表現においても相当な差異が生じています。そのため、簡体字中国文をそのまま繁体字にしただけでは、現在の台湾人には理解できない部分も残り、その逆も同様です。
簡体字による中国語翻訳と繁体字による中国語翻訳の違いは、単なる表記方法の違いのことを言うのではなく、言語の根本的な違いとして捉えるべき重要な問題なのです。
(J.M.より)
ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |