英語同時通訳の役割分担

英語同時通訳の役割分担

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/11/26]    同時通訳業務は、英語を含むあらゆる言語で、2名以上の通訳者が、15分から20分程度で交代しながら行います。これは、英語同時通訳者の精神力、集中力と、それを支える体力の全てが、15分から20分毎のひと区切りに注ぎ込まれるためです。もちろん、1日全体のスケジュールを踏まえてのペース配分は行いつつのことですが、国際会議通訳者連盟の規定にも、一人で同時通訳を行えるのは25分まで、と明記されています。
さて、時間での交代制ももちろんですが、言語ごとに役割分担を行う例もあります。たとえば、英語への訳出をより得意とする英語同時通訳者が日本語講演者の英語への訳出を担当し、日本語への訳出をより得意とする英語同時通訳者英語講演者の日本語への訳出を担当する、といった方式です。この手配方法は、コーディネーターが同時通訳者の相性、経歴、特性、全て把握した上で成しえる妙技でもあり、また、うまくそのパートナー同士の都合が合った場合にのみ成しえる幸運の産物とも言えます。そうした同時通訳者に恵まれた会議は、大きな成功を収めることでしょう。

(K.M.より)

  

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