フランス語文学と翻訳

フランス語文学と翻訳

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2010/12/20]    苦労を重ね、勉強を続けてきたフランス語翻訳者の卵にとって、自分が翻訳した文書が活字になって出版される、ということは、大きな夢の一つでしょう。特にフランス語から日本語に翻訳された文学には、秀作、名作が数多くあります。その最古のものは、明治11年に、川島忠之助の手によりフランス語から翻訳されたジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』です。明治15年に中江兆民がフランス語から翻訳したルソーの『社会契約論』は、自由民権運動の理論的支柱となりました。明治34年には、大デュマの『岩窟王』など、耳馴染みのある書物も翻訳されています。
ワインや料理、ファッション、美術などの解説書を翻訳することも、フランス語翻訳者には楽しみのひとつでしょう。現在では、フランス車の雄、ルノーの存在があることで、機械、ITなど産業翻訳の分野においてフランス語翻訳が必要になるケースが増えてきました。様々な魅力のあるフランスフランス語翻訳者には、ぜひそのあらゆる分野を翻訳し、日本に紹介してもらいたいものです。

(K.U.より)

  

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