ビジネスで用いるドイツ語の添削

ビジネスで用いるドイツ語の添削

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2011/08/10]    ドイツ語は、印欧語族の中でもゲルマン語派を代表する言語の一つであり、第四位の日本語に次いで、世界第五位の話者数(1億3,000万人)を誇る言語でもあります。その為、ビジネスレター用に、ドイツ語翻訳添削を承ることがあります。もちろん、ビジネスで用いる用語には、「正統な」ドイツ語が用いられますが、広告・宣伝の分野、車やファッションなど、どちらかというと若い世代に訴求したいドイツ語添削する場合は一筋縄ではいきません。

  

一次翻訳者がドイツ在住者で、「最新の」ドイツ語で「coolに」訳してきたとしても、「正しい」ドイツ語添削したとたんに、ドイツ在住者の目には「ダサい」ということになりかねません。「若者言葉」、「借用語(他の言語の影響)」も無視のできない要素です。

  

最近では、英語との混用も多々見られます(英語の~ingがついたり、過去分詞の-edがついたり)。もちろん、若者達が自由に造語を作るのは日本と一緒。また、ドイツ国内に在住するトルコ人から言葉の借用が進んでいるとか。

日本に住むドイツ語翻訳者たちも、自分が習った、あるいは使っていたドイツ語が、いつの間にか古くなり、「coolな」ドイツ語を理解できないこともあります。そんな「ドイツ語の今」を踏まえ、添削を行う時に肝要なのは、「その原稿をいつ、誰のために、どんな状況、媒体で使うか」ということなのです。

(N.T.より)

  

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