ブラジルへの輸出についての3つの留意点

ブラジルへの輸出についての3つの留意点

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/07]    ブラジルの経済発展、内需の活性化に伴い、今後も日本企業の進出や輸出の増加が期待できるが、輸出に関する留意点を3つ挙げておきたい。

1) 関税率
ブラジルは、国内産業を保護する目的で、輸入品に対して高い関税をかける傾向にある。
ブラジルの平均関税率は14%前後だが、品目により0~35%の差がある。具体例としては、ウイスキーが20%、乗用車が35%、工作機械が14%、ポリ塩化ビニールが16%である。

2) 自動車の輸出制限
ブラジル政府は、メキシコからブラジル輸出する自動車について、2012年から3年間規制する合意をメキシコ政府と取り交わした。メキシコには日本の自動車メーカーが多数工場進出し、中南米向けの輸出拠点としていることから、この種の合意は間接的に大きなダメージとなる。

3) 加工食品への証明書
2011年3月に起きた東北地方太平洋沖地震以後、福島原子力発電所の事故を受けて、日本からブラジル連邦共和国輸出される食品については、輸出国の管理当局が発行する証明書等が必要になっている。

ブラジルへの輸出にあたっては、最新の法制度や保護政策の見通し等に十分注意する必要がある。

  

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