インドの物価上昇の原因を探る

インドの物価上昇の原因を探る

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/08]    インド物価は上昇傾向にあるが、その傾向と理由はどこにあるのだろうか。

インド準備銀行から発表された国内主要都市別の物価指数(2012年1月現在)は、以下の通りとなる。インド物価指数は、2001年度のそれぞれの都市の物価を100とした場合の比較で、全国平均は198である。インドにおける大都市よりも中規模都市の方が物価上昇率は高いという結果になっている。

  • 大都市
    バンガロール(200)
    ムンバイ(199)
    デリー(181)
    コルカタ(184)
    チェンナイ(187)
  • 中規模都市
    マハラシュトラ州ナグプール(229)
    ジャルカンド州ジャムシェドプール(221)
    西ベンガル州アッサンソル(217)
    マハラシュトラ州ソラプール(212)
    マディヤ・プラデーシュ州ボーパール(211)

インド物価高騰の理由としては、LPGガスのコストや原油高の影響が考えられる。それらが物流コストとして物価に反映され、不動産も上昇している。
また、2010年4月からは、インド政府はサービス税の拡大と税率の引き上げ(10%から12%)を発表している。経済発展に物価上昇はつきものであるが、インドでの生活や操業には余裕を持った採算管理が必要だろう。

  

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