カンボジアの協定から得られるものとは

カンボジアの協定から得られるものとは

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/08]    カンボジアとの貿易を考えるにあたり、カンボジアをめぐる経済協定の現状と見通しについて把握することは重要である。

アジアを中心とした各国の経済協定といえば、以下のものが思い浮かぶだろう。

  • ASEAN(東南アジア諸国連合:Association of South‐East Asian Nations)
  • TPP(環太平洋戦略的経済連携協定:Trans-Pacific Partnership又はTrans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)
  • FTA(自由貿易協定:Free Trade Agreement)

それでは、CLMVをご存じだろうか。CLMVとは、1990年代にASEANに加盟したカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの頭文字からの総称である。

カンボジアは4カ国の中で最も遅い1999年の加盟であったが、第一次産業を中心として大きな発展を遂げている。

CLMVとの関係を積極的に強化してきたのが、中国とタイである。中国の対CLMV貿易額は年々増加しており、中国から工業製品を輸出し、CLMVから天然資源を輸入するという貿易関係が形成されている。

日本としても、日・メコン経済協力や食糧安全保障などの観点から、CLMVの農業・食品分野は注目に値する。今後も発展を続けるカンボジアとは、開発支援、貿易、投資を踏まえた有機的な協力関係が望まれる。

  

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