トルコ経済の今と進出の留意点

トルコ経済の今と進出の留意点

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/08]    トルコへの進出は、地理的に日本からの距離が遠いだけに現地の実情が掴みにくいが、内情は安定していると言える。経済成長は著しく、2010年の国内自動車販売率は、前年比88%増であった。日本車は、商用車、自家用車共に販売車数を伸ばしている。

 しかし、トルコにおける所得格差は未だ大きく、上層部の20%がトルコ国内総収入の50%を取得する一方、下層部20%の所得が占める割合は僅か5%である。とはいえ、トルコの生活水準は年々向上しており、ローンの活用も増加していることから、トルコ進出できる分野は幅広い。

トルコの物価は一般的に低いが、ガソリンや酒類への税金は高い。トルコには“ラク”と呼ばれる蒸留酒があり、干しブドウを原料としている。

トルコの通貨単位は新トルコリラ(YTL)で、最も通用する外貨は米ドルである。日本円も現地で両替できるが、米ドルかユーロが一般的である。

トルコはEU加盟を申請中であるが、様々な民族・歴史・宗教的背景から加盟の見通しは立っていない。しかし今後加盟を認められれば、さらに経済が発展するきっかけとなるだろう。そういった観点からも、トルコへの進出は非常に魅力的と言える。

  

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