韓国にとっての通貨ウォン安の功罪

韓国にとっての通貨ウォン安の功罪

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/10]    韓国通貨ウォン為替レートは、リーマンショック以降、円に対して割安を維持し続けている。韓国通貨為替レートで割安であることは、韓国の輸出企業が日本企業に対して有利に価格競争が出来ることを意味する。そのため韓国政府がウォン安を誘導しているのではないかという説までささやかれている。

しかし韓国通貨ウォン為替レートが安いことは、輸入品の価格を押し上げ、物価高を招き、韓国の生活者の家計を圧迫するというマイナスの側面もある。欧州や米国の景気が回復しない中、輸出の大幅な伸びが期待できないため、韓国でも内需主体の経済成長を推進すべきという主張が力を得ており、ウォン安は家計への圧迫により経済成長の足を引っ張るのではないかという議論がなされている。

  

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