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このコラムは、リサーチ・コンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。
[2012/05/16] 中東のビジネスといえば、石油関連産業が真っ先に思い浮かぶが、中東は消費者市場としても期待できる。世界的な金融危機以降、欧米諸国の消費の落ち込み、東南アジア、中国、インドなどの新興国の消費者市場が注目されたが、中東についても、人口増加率は高く、また若年層が多く、経済的にも成長が見られることから注目に値するだろう。また、中東の一部の国では一定の富裕層が存在し、今後は中間所得層の台頭も予想されるため、消費者市場としても、中東地域は見逃せない存在である。
消費財の中でも自動車を例にとれば、所得水準が高く富裕層が多く存在するUAE(ドバイ、アブダビ)やサウジアラビアでは、日本メーカーの認知度も高い。逆に、トルコやエジプトなどそれほど所得水準が高くない国では韓国メーカーの勢いが強く、日本メーカーの自動車は一部の中間層上位と富裕層を中心に浸透している状況である。今後、中東の消費者市場で成功するためには、富裕層ばかりではなく中間層のニーズを把握して適切な製品を投入する必要がある。
ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |