日系ブラジル人のブラジルでの経済活動

日系ブラジル人のブラジルでの経済活動

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/16]    日系ブラジル人は、ブラジルではどのような経済活動を経て現在に至るのだろうか。以下に概観する。

  • 1960年代
    ブラジルに渡った日系移民は、ほとんどがサンパウロ州のコーヒー農園で就労していた。経済分野別には、農牧業従事者が半数以上、サービス業が約2割、その他は工業、商業などに従事していた。
  • 1980年代
    日本が円高やバブル景気を体験していた頃、日系ブラジル人の経済活動も徐々に多様化し、農牧業従事者とサービス業がそれぞれ約3割、工業が2割強となり、商業も微増した。
  • 2000年代
    当初の主要就労分野であった農牧業が2割を切り、代わってサービス業が4割近くを占めるようになった。これは、ブラジル全体の産業構造変化と概ね呼応している。

ブラジルにおける日系人の所得は、ブラジル人の全体平均を常に上回っており、ブラジル国内で大きな購買力となっている。また、日本で稼働する日系ブラジル人による送金額は、年間20億ドルとも言われている。

  

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