南アフリカの金融政策

南アフリカの金融政策

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/17]    2012年の南アフリカ政策金利は5.5%に据え置かれている。2009年まで、南アフリカ中央銀行(以下南アフリカ中銀)が経済成長に伴うインフレの加速を警戒して10%以上の金利を維持していたが、その後は経済の減速を懸念して徐々に金利を引き下げてきた経緯がある。

当初、南アフリカ中銀は、インフレに対する警戒感が強く、金利の引き上げを行う可能性も否定できなかったが、消費者物価指数が予想されていた6.4%よりも下の6.1%に留まったことを受けて、金利を据え置く決定を下した。世界経済の減速が続くなかで、南アフリカ中銀は経済成長を優先させるために、歴史的な低金利を維持している。このようなリフレーション政策を維持する限り、南アフリカは安定した経済成長を続けると考えられる。

  

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