中国の消費者が求めるものとは

中国の消費者が求めるものとは

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/18]    中国は、現在日本の最大の貿易相手国である。中国の輸入については、日本が最大の貿易相手国である。人民元切り上げや内需拡大政策等により、今後中国国内の消費が向上し、日本等からの輸入が増加することが予想される。中国消費者は、日本の製品や品質等に何を求めているのだろうか。

2011年3月14日に発表された中国の「第12次5ヵ年計画(2011~2015年)では、経済発展方向の転換が明示された。具体的には、内需拡大、国内経済格差の是正、消費の質の向上などが挙げられている。

日本から中国への主な輸出品目は、機械・輸送設備が約40%、食品以外の原料が約15%、化学品及び関連製品が約10%であり、以降は紡績・ゴム・鉱産物製品、雑製品、食品等と続く。品目の特徴としては、機械類・電気製品の割合が多く、また石材や陶磁製品、ガラス製品なども中国消費者から需要が高い。その一方で、日本ブランドとして中国消費者に人気が高い食品の輸出割合は現在1%台である。

中国経済の方向転換のキーワードとして盛り込まれている「量より質」「安全性」などは、日本製品の特質と合致する。安全志向・健康志向が高まっていくことが予想される中国消費者に、日本からアプローチできる余地は大きい。

  

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