アフリカの新しい独立国南スーダンと、その投資ポテンシャル

アフリカの新しい独立国南スーダンと、その投資ポテンシャル

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/21]    アフリカ国数は、53カ国であったが、2011年に、内戦が続いていたスーダンから南スーダンが独立したため、アフリカ国数は54カ国となった。南スーダンは、石油資源が豊富にある国として知られており、そのためスーダン政府はなかなか独立を承認しようとしなかった。現在、南スーダンで生産された石油はパイプラインでスーダンを経由し、スーダンの港から各国に輸出されている。南スーダンは独立国となったものの、南スーダンがパイプラインの使用料を支払っていないとしてスーダン側は石油を差し押さえる行動に出た。

このようなリスクがある南スーダンの石油ではあるが、現在、ケニアのラム港の開発がケニア、南スーダン、エチオピアの3ヶ国で進められている。この複数カ国で進められているラム港の共同開発プロジェクトには1.5兆ドル(120兆円)が投資されており、この中には石油パイプラインの敷設計画もある。現在、南スーダンから北に地位するスーダンを通じて輸出されている南スーダンの石油が、ラム港から輸出されれば、南スーダンからの石油に関するリスクが大幅に減少するため、今後の南スーダンへの石油関連の投資には好材料と言える。

  

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