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このコラムは、リサーチ・コンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。
[2012/05/23] 中国では、第12次五ヵ年計画(2011~2015年)において、基本国策として一人っ子政策を継続している。一人っ子政策が開始されてから30年以上経つが、消費者の年代別バランスにどのような影響を与えているだろうか。
高齢化社会と言えば日本が筆頭だが、出生率が長年抑制された結果、中国の消費者層も急速に高齢化が進むと見込まれている。消費者の嗜好やニーズは年代によって大きく異なるので、日本の現状を考えつつ長期的なアプローチを考えるべきだろう。
一方で、一人っ子政策の弊害を理由に、一級行政区によっては条件の緩和が打ち出されており、夫婦が共に一人っ子である場合は2人目の出産が許される。広東省でも一人っ子政策を緩和する方針である。中国政府としては、一人っ子に対する優遇政策をいっそう整備するとしており、今後の動向は注目に値する。
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