中国への日本食品輸出

中国への日本食品輸出

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このコラムは、リサーチコンサルティング部のコンサルタントによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/05/23]    経済発展著しいアジアでは、中間層、富裕層のグルメ志向や健康志向などを背景に日本食品の需要が年々高まっている。日本から中国への日本の農林水産物や食品の輸出動向はどうなっているのだろうか。

日本から農林水産物・食品の輸出額の割合は、アジアへの輸出が全体の約7割を占めている。国別・地域別では、中国への輸出額が香港、台湾に次いで第3位である。中国への輸出品目には、醤油、養殖魚、りんご、もずくなどがある。また、香港への輸出品目にはりんご、米、野菜、果実、水産加工品などがあり、中国本土より幅広い。その理由としては、香港は中国本土よりも日本との価格差が小さく、品質を売りとしてシェアを確保できている側面があるだろう。

生鮮食品では中国本土での価格差が壁となるが、中国で高まっている食の高度化・多様化・安全性への関心は見逃せない。また、加工食品部門に関して言えば、植物検疫や品質・価格管理で負荷が少なく、創意工夫の余地が大きい。現地のニーズを掴んだ上で、ピンチをチャンスに活かすような取り組みが望まれる。

  

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