由緒ある繁体字の翻訳

由緒ある繁体字の翻訳

クロスインデックスには、リサーチコンサルティング部、通訳翻訳部という2つの事業部がございます。
このコラムは、通訳翻訳部のコーディネーターによる、日々の業務を通しての雑感です。

  

[2012/02/02]    繁体字は古代の漢字の「オリジナル」の文字を今に伝える由緒ある字体であり、正式名称を「正字」または「正体字」と言います。公的に標準字体として採用しているのは現在台湾(中華民国)のみですが、他に香港、マカオ、シンガポールでも使用され、韓国では固有名詞の一部に用いられます。日本で言う旧字体に相当し、一時は漢字の廃止をも視野に入れた中国中華人民共和国)で用いられる「簡体字」とは一線を画します。現在では大陸の中国側でも経済発展に伴い、消費財の高級化が進み、それら商品名や、その説明書、由来書、公告・宣伝文などには、繁体字の使用が見られます。
大陸側でも、繁体字には「正統的」で「高級」なイメージを持つ人が多いことからと言われています。より詳細な部分に亘っては、台湾と香港などの間では同じ繁体字でも字体デザインや用法などにも相違が見られ、また中国語の範疇のうち北京語(普通話)台湾語、広東語、上海語、客家語など、どの言語を記述するかによっても違いがあります。クロスインデックスでは、世界中の中国語話者の人的ネットワークにより、そのいずれにもきめ細かく対応した翻訳者を選任致します。

  

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