クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第53弾 – ベトナム 2011年8月30日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第53弾 – ベトナム 2011年8月30日

新興国19カ国レポートについて

本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。

BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。

代表取締役社長 中村知滋

加工食品、ファーストフードの需要高まるベトナム

不況における食生活の変化

朝早くから外食をすることの多いベトナム(Social Republic of Vietnam)人だが、世界的な経済後退の影響を受けたこのところは家で食事をする人が増えている。さらに共働きの家庭が多いことから、支出を抑えつつも簡単に食べることの出来る加工食品を選ぶ人が多い。

インスタントヌードルだけでなく、ミートボールのトマトソースかけ、粥など種類は多様で、外食するより1品あたり1万~1万5,000ドン(約0.6~0.9ドル)と安い。ある国内スーパーでも加工食品の売上は昨年より約60%増だという。

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人気のファーストフード、急速な店舗拡張

不況でも、富裕層が多いベトナム社会ではファーストフードを利用する人も多い。ベトナム人にとっては「新しいもの=かっこいい」であり、ファーストフードも例外ではない。

ホーチミン市(Ho Chi Minh City)内にも、韓国ロッテリア、フィリピン・ジョリービー、韓国BBQ Chicken、アメリカKFCなどが現代的且つ清潔な店舗拡張し続けている。価格は安くないものの、行くだけでステイタスになるとあって客の姿が絶えることはない。朝早くから開いていることもあって、早朝にフライドチキンをほおばる人の姿を目にすることも多々ある。

また多くの人がバイクで移動するので、家から少し距離があってもベトナム人消費者には苦にならない。「外国製=良」という図式があることも、外国企業には有利だ。

ベトナムならではのサービス

外国企業がサービスを提供する際は、ベトナム人消費文化に合わせていくことが必要だ。その代表がデリバリーサービスだろう。外国人にもなじみ深い米粉の麺フォーから、コーヒー1杯、フランスパンのサンドイッチ1本まで家に配達してくれる。

金額を設定し、購入品を配達してくれるスーパーもある。ファーストフードも然りで、これもファーストフードを身近にしている要素だ。ロッテリアでは、ハンバーガー、フライドポテトといった他国の店にあるメニューのほかに、米文化のベトナムならではといえるご飯がサイドメニューとして売られている。ご飯とフライドチキンのセットなどもあり、ファーストフードになじみのない人も取り込んでいる。

外国製品は初めから有利な点もあるが、それに頼るだけなく、市場、消費者消費需要などの事前の調査・研究が重要だ。

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