海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら)
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注目される日本食世界のあちらこちらで、健康食として日本食が注目され、日本食レストランや日本からの輸入食品を目にすることが多くなっている。ここドバイ首長国においても、同様にして日本食に注目をする人は非常に多い。実際、日本食レストランが、大抵の有名なホテルの中にあり、日本食を楽しむ人の姿を見かけることができる。 しかし日本食は、新鮮な材料を必要とすることが多く、直接日本から材料を空輸することもあるため高価であり、他の国の料理のように気軽に口にできるような印象はない。また、調味料についても、アルコールや日本産の動物性の材料(例えば、みりん、肉エキスなど)が使用されることもあり、圧倒的多数を占める回教徒である地元の人やアラブの近隣諸国から来た住民には、本格的な日本食を口にできる機会、あるいは家庭で作るということはなかなかないようである。 |
ハラル食品についてそこで注目されるのは、ハラル食品という、イスラムの掟に沿った祈祷を受けた、豚を除く(豚は厳禁であり、基本的には触れることすら認められていない。)動物の肉を使った、あるいは原料とした、いわゆる「ハラル認定」を受けた食品である。国によっては、ボトルに入った飲料水や明らかに植物しか使われていない食品でも、ハラル食品として認定を受けたというロゴの入った食品しか口にできないとしているところもある。 |
日本産のハラル食品今のところ日本では、食品に対してハラル認定を行える環境がまだ整っていない。例えば、実際日本に存在するハラル認定を受けた食肉は、ブラジルやオーストラリア、ニュージーランドなどの外国産であったりしている。また今の環境では、加工中に豚肉と混在して、ハラル認定の対象にできなくなったり、食肉にかかわらず、様々な食品が認定を受けても、流通過程でハラルでないとされる「ノンハラル」の食品と混在したりして、ハラル食品と見なされなくなったりする可能性も非常に高い。このように加工や流通の管理も非常に難しいため、日本産の食品をハラル食品とみなして、回教徒に安心して食べてもらえる状態にするには時間がかかるかもしれない。 ドバイの人にとって遠い国「日本」の食べ物についての理解は非常に深い。本物が好きなこの国の人たちは、健康的でおいしいとされる日本料理や日本食をより本格的な形で、そしてより気軽に食べられる日を心待ちにしている。日本産の食品のハラル認定には様々な困難があるようだが、困難があるがゆえに不可能を可能にすることを得意とする日本への期待はとても大きい。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |