東日本大震災とそれに伴う原発事故は海外でも大きな関心を集めています。
震災後訪日する外国人数は大きく減少しました。最近は回復傾向にあるもののまだ震災前の水準には戻っていません。また、日本産の農産物が放射性物質により汚染されているという報道もあり観光以外の日本の産業にもダメージを与えているようです。
クロスインデックスでは、外国人が震災後の日本にどういったイメージを持っているのかを調査し、主に以下のような結果が得られました。
3.11災害の外国人の認知度は非常に高く、地震、津波、原発事故とも9割の認知率である。
災害を知った認知経路はTVとともにネット媒体が大きい。また全体の6割がクチコミを行っており、海外での報道の多さや、関心の高さを感じさせる。
日本が現在も危険か安心か、については、全く安全と考える人と、いくらかの危険性を感じる人がほぼ半々に分かれている。全体の3割が1年以上危険な状態が続くと考えており、危険性のイメージは一部で深刻である。
日本の商品の購入にあたっては、農産物の買い控えの傾向がみられる。
日本に関するイメージとしては、”やさしい””美しい自然”などポジティブなイメージが依然として高い一方、”停滞””閉鎖的”などネガティブなイメージも低くない。
日本に関する自由回答の内容をみると、日本人は勤勉さや秩序を守る姿勢など優秀な資質をもち、災害をすぐ克服するだろうとする意見が多いのと同時に日本政府、企業が情報を隠し、対応も後手に回っていることが事態を悪くしているとする意見も多い。個人の美点は多いが組織に問題があり停滞を続ける日本、といったイメージが透けて見える。
クロスインデックスは、今後も海外ビジネスに役立つ自主調査を実施し、皆様にお届けしていく予定です。
ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |