本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。
掲載頻度としては、半月に一回、19カ国分のレポートの順次掲載を予定しております。国際ビジネスを展開される皆様のヒントになれば幸いです。
代表取締役社長 中村知滋
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世界各地の多様なメーカーとブランドが浸透する南アフリカの自動車市場南アフリカでは自動車の需要が高い。 公共交通機関の未整備、発達した道路網、国内の中産階級の成長、自動車ローンの利便性の高さ、近年の国内経済成長などを背景としている。 他のアフリカ諸国において、極度に古い自動車がいまだ活躍中の国が多い中、南アフリカでは新車が多く走っており、またよく整備されている。 中型セダンの需要が基本的には高いが、アフリカの大自然を満喫できる四輪駆動(4×4、フォーバイフォー)や、所得格差の大きい経済状況を反映して高級車もかなり人気があるのが南アフリカだ。 BMWやベンツなどの高級車やレクサスは南アフリカの道路でしばしば見掛けられる。 南アフリカ国内では販売のトップを占めるのはやはり日本車、ドイツ車、アメリカ車であり、そのほかインド車、中国車、マレーシア車も市場に出回っている。 |
![]() 南アフリカの首都プレトリア市と 大商業都市ヨハネスブルク市を結ぶ 幹線道路 |
![]() 大人気の日本車。ヨハネスブルク市内の 道路を走るトヨタ(左)とマツダ(右) |
シェアナンバーワンのトヨタ現在、トヨタは南アフリカ自動車販売市場の24.1%のシェアを占め、長年トップセラーの座を守っており、1961年以来南アフリカにおける事業を拡大し続けている。 トヨタ南アフリカ」は、現在南アフリカのダーバンに工場を立地し、一万人ほどの地元従業員を雇用している。 南アフリカで「ダーバンといえばトヨタ」というほど、地元に根付いた企業としての存在感が強く、従業員教育や地域の教育レベルを上昇させるための教育者養成プロジェクト、奨学金授与、児童福祉といった幅広い分野での地域社会事業にも力を入れており、南アフリカ国民から尊敬・支持される大企業の一つである。 ちなみにトヨタの人気車種として、商用車ではダイナ、乗用車ではヤリス(日本のヴィッツ)、カローラ、ハイラックスが挙げられる。 |
外国投資で着実に発展を遂げる南アフリカの自動車産業アフリカ諸国の中で最も進んだインフラ設備をもつ南アフリカ共和国では、多様な分野での製造業が盛んであるが、中でも南アフリカの自動車・自動車部品製造は外国投資を基盤とした国内主要産業のひとつで、2005年には国内総生産の7.4%を占め、世界の自動車市場の0.7%を占めるまでになった。 南アフリカではBMW、DC(DaimlerChrysler)、フォルクスワーゲン(Volkswagen)、フィアット(Fiat)、GM(General Motors)、フォード(Ford)、トヨタ、日産、といった世界の主要メーカーが各工場を経営している。 国内需要向けのみならず、南アフリカで製造された商品は世界中に輸出されており、日本へは南アフリカで製造された乗用車、自動車部品、レザーシート部品などが輸出され、南アフリカの輸出貿易に大きく貢献している。 自動車産業には、専門技術をもたらし雇用機会を創出する国家経済の大きな担い手として、南アフリカ政府から大きな期待が掛かっている。 現在、外資誘導と産業拡大を目指した数々の政策が実行されており、南アフリカの自動車関連産業は今後も大きな成長を遂げる可能性を秘めている。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |