本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。
代表取締役社長 中村知滋
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好調が続くインドネシアの外食産業インドネシア(Republic of Indonesia)の国民一人当たりの名目GDP(国内総生産)は2,271ドル(2008年)と、その規模は未だ日本のGDPの15分の1ほどであり、東南アジアではシンガポール、マレーシア、タイなどに遅れを取っている。 しかしながらインドネシアは、人口2億3000万人を有し、マーケットの規模は東南アジア諸国連合(ASEAN)随一を誇る。また、インドネシアの経済成長率は2004年の5%強から、2007及び2008年には6%を超える高さで推移している。 このような近年の経済発展とともに、現在、インドネシアでは外食産業が好調だ。 |
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![]() 大戸屋ジャカルタ1号店 |
ショッピングモールが牽引するジャカルタの外食産業特に首都ジャカルタ(Jakarta)では金融危機の影響をものともせず、新しいお店の出店が相次いでいる。 ジャカルタは元々、ワルン(屋台)などで気軽に食事をする習慣が根強い地域であるが、最近は近代的なショッピングモールが次々と建設され、欧米スタイルのお店が多く出店している。 例えば、スターバックス(Starbucks)に代表されるカフェや、ファーストフードの定番であるマクドナルド(McDonald)、また、新規参入組の バーガーキング(Burger King)など近代的な外食店がいたるところで見受けられる。そして日本と大差のない価格で販売されているカフェ(2万ルピア、約165円)などにも連 日、多くの若者や家族連れが詰め掛けている。 他方、日系企業もインドネシアを巨大な外食マーケットとして捉え始めている。 2008年6月には大手外食チェーンの大戸屋がインドネシアに進出し、同年12月にはファーストフードのモスバーガーがジャカルタに新店舗を構えている。大戸屋はその後8ヶ月間で店舗数を3店舗まで広げており、モスバーガーも現在2店目の出店を計画している。 |
インドネシア外食産業の将来不動産コンサルタント会社のジョーンズ・ラング・ラサール・インドネシア社(Jones Lang LaSalle)によると、ジャカルタで新規オープンを計画しているショッピングモールは2008年末で15ヶ所あり、総床面積にすると70万㎡に達するという。 また、インドネシア小売協会よると、インドネシアの小売業の成長率は、2008年の水準(10~15%)からは若干鈍化するものの、2009年に入っても5~10%の成長を維持すると予測されている。 もちろんインドネシアの小売業界でも、金融危機の影響を懸念する声が聞かれない訳ではない。しかしながら、インドネシアの小売業は今後、1~2年間は緩やかな成長を続け、その後は再び力強い成長軌道に乗る、との見解が小売業界関係者の間では大半を占めている。 ショッピングモールなどの小売業と密接な関係を持つ外食産業も同様に、今後も堅調に成長していく公算が高い。 |
![]() インドネシアの人気ドーナツチェーン「J.Co」 |
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