クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第28弾 – 南アフリカ 2009年12月22日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第28弾 – 南アフリカ 2009年12月22日

新興国19カ国レポートについて

本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。

BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。

代表取締役社長 中村知滋

サプリメント、フィットネス産業が活気づく健康嗜好の南アフリカ

急成長する中産階級の間で高まる健康嗜好

アフリカで最も高いGDP(国内総生産)を誇るのが、南アフリカで ある(2008年の世界ランキングではタイ国に続き27位)。進んだインフラや豊かな物資に恵まれたこの国では、近年黒人中産階級の成長が著しく、 2007年の調査では一年間で黒人中産階級の人口が15%増の260万人に達したと報告されており、白人中産階級の人口を追い抜くまでになっている。

その南アフリカで、人種に関わらず中高所得者の間でサプリメントの摂取、ジムでのエクササイズ、美容のためのスパ通いなどが人気を集めている。

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サプリメントの摂取が浸透する南アフリカ

ビタミン剤や栄養ドリンクといった健康サプリメント(栄養補助食)の人気が南アフリカでは大変高い。ビタミン剤を日頃から愛用する傾向は先進諸国のそれと似ており、子供から大人まで、特に中高所得者の間で頻繁に摂取されている。

スーパーマーケットや薬局には多種のビタミン剤、栄養ドリンクがずらりと並んだ棚が必ずと言ってよいほどよく見られる。

ビタミン剤は南アフリカのヴァイタル社(Vital Health Foods)やイギリスのGSK社をはじめとする多数の企業が製造販売している。

栄養ドリンクはコカ・コーラ社やその他企業が製造販売しており、最も人気の高いのは、日本のコンビニエンスストアでも販売されているレッドブル社(Red Bull GmbH、オーストリア)からの『レッドブル』である。価格は1本約11~16ラント(102~148円、1ラント=9.2円で換算)で、ソフトドリンク やビールと比べると比較的高いが、それでも南アフリカの人々の間では愛飲されている。

人気のフィットネス・ジムはヴァージン・アクティブ

タンパク質源として肉を好み、糖分もやや過剰に摂取する傾向の高い南アフリカ人には、年齢を問わず肥満の傾向がある。この状況を反映して、また、グローバルなフィットネス人気が高まる中、南アフリカ都市部では住民によるジム通いが普及しつつある。

南アフリカで大規模なジム経営を展開するのは、イギリスのヴァージン社(Virgin Group)傘下のヴァージン・アクティブ社(Virgin Active)である。南アフリカ全土に80以上のジムを所有し、特に中高所得者の間で高い人気を集めている。ヴァージン・アクティブ社はプールを含む比較的大きな施設と全国的な経営展開で台頭しているが、ショッピングモールやオフィス街の小さなスペースを利用した小規模なジム経営を展開する南アフリカの企業も多く見られる。

美容・健康のためのマッサージやボディパックなど、リラクゼーションを提供するスパ施設は、都市部郊外住宅地や、市外の農場・自然公園のホテルやロッジに併設され、国内客のみならず、海外からの観光客やビジネスマンに高い人気がある。

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