クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第41弾 – マレーシア 2011年6月3日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第41弾 – マレーシア 2011年6月3日

新興国19カ国レポートについて

本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。

BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。

代表取締役社長 中村知滋

マレーシア(Malaysia)の高速道路事情

マレーシア(Malaysia)の道路事情

マレーシアの道路事情全体はオーストラリア(Australia)などの道路事情を参考にしているようで、一部の交差点にはラウンドアバウト( roundabout )などの便利な仕組みが導入されている。

このラウンドアバウトとは交差点に信号がなく、一方通行の円状の道路が設置されているものであり、そこに面した車両は必ず左折によってこの円状の一方通行路に入り、その後行きたい方向へ左折により出て行くといった仕組みである。

このように便利なものの導入に関しては積極的な面が見られ、コイン式路上の駐車場システムなどの導入も全国主要都市で見受けられている。

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高速道路の状況

マレーシア(Malaysia)では高速道路は半島を縦断するように設置されており、路線としては便利な設置となっている。

しかし、現在都市部を中心に問題となっているのが、料金所における渋滞の問題である。マレーシア高速道路の料金所では、現金による支払いのほか、Touch’n Go(タッチアンドゴー)と呼ばれるプリペイド式(Prepaid Card)のカードシステム(Card System)とSmart Tag(スマートタグ)と呼ばれるETCに類似したシステムが導入されている。

しかし、それぞれに難点を抱えていることもあり、それが原因のひとつとなりクアラルンプール(Kuala Lumpur)などの都市部では慢性的な渋滞が生じているのが現状である。

現状の料金システムの難点

高速道路料金所にて現金払いにて時間がかかってしまい渋滞の要因になることは必然的に生じるものである。

Touch’n Go はそれを解消している場合もあるが、時にはプリペイド(Prepaid Card)の残高がなくなってしまい、そこで立ち往生してしまう車両も見受けられている。

また、Smart Tag(スマートタグ)はETCに似たシステムではあるものの車内に稼動する機械によって出入りのチェックを行うようになっているため、場合によってはその入り口に差し掛かってからその機械を用意するドライバーもいるため、ノンストップで料金所を通過できない場合も生じているわけである。

また、Smart Tag(スマートタグ)は双方の機器に故障が生じることも多々見受けられているようであり、利用者数は伸び悩んでいるのが事実である。

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今後の改善の展望とマーケットニーズ

2008年5月の時点で、マレーシア(Malaysia)政府は高速道路における渋滞を解消するため、日本のETCと同じ短波方式のノンストップ自動料金収受システムの導入を検討していることを示したが、導入には費用と時間がかかるため、まだしばらくは手を付けられない状態のようである。

とはいえ、今後ETC導入が現実味を帯びてくることは確かであり、それに応じてETC機器を含め、関連カーアクセサリーの需要も生じてくることは必至である。

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