本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。
代表取締役社長 中村知滋
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塾市場の潜在性現在タイには約2万人の日本人駐在員がおり、短期出張者を合わせると7-8万人の日本人が暮らしている。日本政府による日本人学校も東南アジア最大で約1500人の生徒が通っている。 日本人家庭の子供たちが教育を受ける機会としては、小中学校までは日本人学校とインターナショナルスクールを選択することが出来るが、90%は日本人学校で学んでいる。高校になると、日本人学校は存在しないため、タイのインターナショナルスクールに進むか、日本に帰国するかを選択することになるが、この段階では、約7割から8割が日本への高校への進学を選択することになる。 そして、タイのインターナショナルスクールを卒業する生徒は、大学進学の時点では、日本の大学に進学する生徒が約95%、残りのほとんどはアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの欧米各国の大学に進学し、タイの大学に進学する生徒は年間数人にとどまっている。 この様に、タイの日本人家庭の生徒は最終的には日本に進学のために戻ることが暗黙の前提になっているため、日本国内と同様の教育を受けるために多額の投資を行うことになる。タイ国内において日本国内と同様の教育を受けようとする場合には、選択肢は、日系の塾に通うか、家庭教師を利用するかのいずれかになる。 家庭教師は、1時間500バーツから1,000バーツ程度(プラス交通費100バーツ)で利用することができる。家庭教師として働いているのは、タイの大学に留学中の大学生が中心だが、様々な事情でタイに長期滞在中の男性の場合もある。プロの家庭教師としてこの仕事のみをして働いている場合も多数あり、売れっ子になると、時給1,000バーツ、月収は10万バーツを超えることになる。一方、日系企業で現地採用職員として働いた場合には、金型やITの専門知識などの特別な技能がない場合は月収は5万バーツ程度にとどまる。 一方塾も多数存在しており、競争は激しい。ただ、日本国内の大手の塾はまだタイには進出していない(日本の王手が進出するという噂は時々ある。3年ほど前には、日本のある塾がバンコク進出を前提にした求人公告を長期間掲載してした。)。以下では、タイでの塾に絞って記述したい。 |
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塾の分類タイ国内の塾の大部分は、圧倒的に人数の多い、日本人学校に通う生徒を対象にしている。特に、近年は駐在員の低年齢化に伴い、日本人家庭の子供も若年化が進んでいることから、小学校低学年が大きな市場になっている。 塾はスクンビット地区のアソークからトンローの日本人密集地帯に立地しており、送迎バスで生徒の送り迎えをしている。塾の中でも最大手は、泰夢と泰明倫館の2校だろう。泰夢は英語の前園先生が校長、泰明倫館は数学の松田先生が校長となっており、校長先生の授業が売りとなっている。両校の授業料は1人1時間当たり400バーツ程度となっており、両校の月間の売り上げは100万バーツ程度になると言われている。 インターナショナルスクールの生徒を対象にした塾は一校のみあるが、市場の小ささから、送迎バスの費用などが負担となり、経営は苦しいようだ。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |