本レポートは、海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業様や、海外の政策や法律動向を見ておられる官公庁様、さらには学校法人様、現地事情にご関心のある個人の方に向けて執筆しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、インドネシア、中国、マレーシア、メキシコ、タイ、バングラデッシュ、南アフリカ、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国、フィリピンの19カ国を対象に、クロスインデックスの現地調査員の情報提供の下に配信してまいります。また、今後、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、インド、パキスタン、ナイジェリア、イランなどの国々を追加していく予定です。
代表取締役社長 中村知滋
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マレーシアの上水道マレーシアは上水道も下水道も比較的設備が整っていることで知られている。断水は時折生じることはあるものの、深刻な水不足に悩むことはない。 しかし、飲料水に適した水を入手するためには幾分の努力が必要である。基本的にはマレーシア国内の上水道の質はWHOの基準に達しており、飲料に適していると言われてはいるが、場所によって水道水の質は大きく異なっており、ローカルの人々も通常は水道水をそのまま飲むようなことはない。水道水には幾つかの浄水器を使用するか、飲料としては沸騰させたものを利用することが通常である。 |
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マレーシアにおける浄水器の種類浄水器には幾つかの種類があるが、雑菌などの除去以外にも小石やぬめりの除去が必要である場合が多い。そのため、室外の水道パイプの水道メーター付近に初期段階の浄水を行う浄水器を設置している家庭も多い。 しかし、1週間程度で室外用のフィルターは変色してしまうことが多く、水道水の質の悪さが手に取るようにわかるのが現状である。屋内における浄水器には価格帯もさまざまなものがあるが、日本企業のものとしては主にPanasonicの浄水器が人気が高いようである。 雑菌除去能力の性能が高く価格も300RM(リンギット)(約9,000円。1リンギット=30円換算)前後と手頃な価格帯となっている。 |
マレーシアにおける水の値段より徹底的な浄水を行うためには逆浸透膜などを採用した浄水器が日本では人気が高いが、マレーシア国内でよく販売されている高度な機能を持った浄水器は、室外に設置する大型のものが多く、一戸建ての家においては設置が容易であるものの、コンドミニアムなどでの設置には不向きである。 より高度な機能を持つ浄水器は排水を行うことが多いため、日本では水道代が高くなることを懸念する場合が多い。しかし、マレーシアでは水道代が通常家庭において1ヶ月10RM(リンギット)程度(約300円。1RM=30円換算)であるため、1.5リットルが約2RM(リンギット)(約60円。1RM=30円換算)となっているボトル入りのミネラルウォーターを購入するよりも幾分高機能な浄水器を用いるほうがはるかに経済的であるといえる。 |
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マレーシアの浄水器市場また、日本で多く利用されているような蛇口先で使用できる高機能な浄水器の種類が少ないことも事実である。2007年にはマレーシアが退職後のロングステイ先としてオーストラリアを抜き1位になったことを反映し、水道の質を含め日本と同基準の生活を求める人は増えてきているのは事実である。 そのような日本人を含む海外移住者はコンパクトな浄水器のニーズが高いコンドミニアムに居住することが多く、また2020年に先進国入りを目指すマレーシアでは、より先進国の生活レベルを取り入れたいという意識が強いマレーシア人も増加している。そのため、今後より高度な機能でありつつコンパクトな浄水器の市場ニーズがより高まっていくものと推測できる。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |