クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第59弾 – ブラジル 2012年01月05日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第59弾 – ブラジル 2012年01月05日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

メガイベントに沸くリオデジャネイロ

2014年のW-杯はブラジルの12の都市で開催されるが、決勝戦はリオのマラカナスタジアム(現在改修工事中)に決まっている。もしブラジル代表が決勝戦を争う事になると、リオはブラジル人の熱狂に包まれるのは間違いない。そして2016年のオリンピックもリオ市で開催される。南米で初めてのオリンピックという事で、リオはこれを機会に港に隣接した旧市街の大規模な再開発、ブラジル一の大金持ちEike Batistaによるヨットハーバー、ホテル、観光船を核とした一大リゾート計画、オリンピック会場となる街の南部までの地下鉄の延長工事、これまで警察ですら立ち入りが難しかったファベーラと呼ばれる貧民窟(スラム街)に軍を投入しての整備等、数多くのプロジェクトが着々と進んでいる。

メガイベント

2011年7月にプライスウォーターが発表した調査によると、この二つのメガイベントの為にリオ市には約550億レアル(邦価換算約2.2兆円)の公共投資が成されるらしい。これによりリオ市はW-杯のある2014年には320万人、オリンピックのある2016年には4百万人の外国人観光客を受け入れる、としている。

一説によると、こうしたイベントに目をつけた外資系企業がサービス業、機器販売業を中心に70億レアル(邦価換算約2,240億円)の投資を検討中であると言う。確かに、ブラジル政府もテクノロジーを駆使したイベントにしたいとの意向を持っており、それに絡んだ業界には関心ある話と言えそうだ。

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世界の産油国入り

ブラジルでは、他にもプレサルと言う、一大海底油田層がエスピリトサント州からサンタカタリーナ州にかけての地域の海底(沖合い100kmほどで、1~8千mの深度)で見つかっており、これが開発されると一挙に世界の産油国入りを果たすだけに、国民の期待は高い。石油公社ペトロブラスはリオ州に開発の一大拠点を設けている。

空前の投資に沸く

この様にリオ市を中心にリオ州では一連のメガイベントが控えている。それを当て込んだプロジェクトが、冒頭に述べたEike Batista氏のプロジェクトの如く、既に幾つか立ち上がっている。道路、鉄道、港湾と言ったインフラ整備が一段落すると、次のステージは宿泊設備、通信の近代化、外食産業の進出、と言った観光客目当ての投資が始まる。

どうやら、リオではこれから暫く、空前の投資に沸く事になりそうだ。

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