海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら)
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日本では歴史のある百貨店という業態が、トルコではこの20年間で急激に発展した。日本とは違いすべてがテナント形式で、百貨店自身の経営する売り場はない。トルコではショッピングセンターという。1988年にイスタンブールに最初のショッピングセンター、ガレリア(Galleria)がオープンし、その後2005年には全国で106店だったのが、2011年には279店にも上った。
数ではイスタンブールが最高で現在109店が営業しており、アンカラ、イズミルなどの大都市でも展開されているが、その他の地方都市でも需要が高まっている。ショッピングセンターの中には、ゲームセンターや遊園地、ボーリング場、スケートリンクまで設置しているところもある。
キオスク式スタンドそんなショッピングセンターでのビジネスの中でも、若い起業家たちに注目を浴びているのが日本でいう「キオスク」だ。もともとキオスクというのはトルコ語で“東屋(あずまや)”という意味の「キョシュク(köşk)」が語源であるが、駅や街角、そしてこういったショッピングセンター内にある小売スタンドを指す言葉として日本でも馴染まれてきた。 ファーストフード、スイート、アクセサリーやギフトなどを売る3~5㎡ほどのスタンドの賃貸料は600~3,000ユーロであるが、一ヶ月に2万ユーロの売り上げを達成するところもあるという。平均ではセンター全体の売り上げの3%ほどを占めるキオスク式スタンドのイニシャルコストは、固定店舗に比べてかなり安いという点も人気のある理由である。 |
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様々なスタンドの設置2008年頃からショッピングセンターや街角に、紙コップに入れた味つきスイートコーンを売るスタンドが立ち始め、あっという間に各地に広がった。それが火付け役となって様々なスタンドが設置された。 例えば2008年創業のTARCHYは、シナモンロールをトルコに紹介した店である。若いオズイシュ夫妻が、ドバイで口にしたシナモンロールの味を再現するために独自のR&Dを展開して立ち上げた。これまでに5店舗を開店したが、すべてフランチャイズだ。2012年には30店舗を立ち上げる予定で、合計コストは4万トルコリラ(170万円)ほど。 その他トルコ独自のキオスク式スタンド店はトルコ語のピラウ(pilav)が語源のピラフの店「イスタンブル・ピラウ」や大きなジャガイモをオーブン焼きにしたクムピルの店「Mr.クムピル」などがあり、外国資本のものでは「Hotstop」や「Pinky Froozen Yogurt」が躍進中である。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |