海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら)
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リーマンショック後の回復基調が目覚しいトルコ経済東はイラン、イラク、アルメニア、西はブルガリア・ギリシャと、東洋と西洋の中間に位置するトルコ。トルコ経済は過去8年間に渡り目覚ましい発展を遂げてきた。 2011年12月に日本トルコ経済委員会を訪れたアリ・ババジャン副首相(経済・財政担当)は「トルコでは対日自由貿易協定(FTA)の検討が進んでいる。」と述べ、年明け早々訪トした玄葉外相とトルコのダウトオール外相の間では、病院や橋などの建設を含む日本の経済協力強化で話し合いが一致した。 |
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運輸インフラの整備が進むイスタンブール地政学的に重要な位置にあるにも関わらず、トルコが過去にその優位性を十分に活用できなかった大きな理由の1つは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる大商業都市イスタンブールの交通手段であった。ボスポラス海峡を横断する交通手段は2本の道路橋とフェリーなどの船舶のみであり、人や物の大量輸送が困難であった。 オスマントルコ時代の1860年からボスポラス海峡横断トンネル構想が練られ、2011年大成建設が沈埋工法による世界最深部での沈設を成功させ、ヨーロッパ大陸とアジア大陸が鉄道トンネルで結ばれた。2012年、または遅くとも2013年には完成しサービスが開始されると、イスタンブールでの公共交通における鉄道利用が3.6%から27.7%に上昇し、東京60%、ニューヨーク31%に次いで世界3位となることが見込まれている。 イスタンブールのボスポラス海峡第3大橋を架けようという「北マルマラ自動車道路計画」の入札が2012年1月10日に実施された。これは橋だけでなく、高速道路、接続道路の建設も含まれる。トルコの工業都市であり、またトルコ第3の大都市であるイズミル市とイスタンブールを結ぶ高速道路プロジェクト。この自動車道路が完成すれば、トルコの繊維・衣類などの軽工業、また2011年204億78万ドル(前年比17.4%増)とトルコ輸出産業トップに立った自動車産業の中心部であるマルマラ海地方、エーゲ海地方にとって、大きなメリットとなる。この2つの橋梁の完成は今後のトルコ経済をさらに活性化させ、海外企業の進出がますます増加することは明らかである。 |
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ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
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エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |