クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第66弾 – 韓国 2012年03月21日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第66弾 – 韓国 2012年03月21日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

2014年アジア競技大会に向けて加速する韓国・仁川への投資

2014年アジア競技大会(The 17th Asian Games XVII Asiad)は、第17回目となるアジア競技大会で、2014年9月19日から10月4日の日程で韓国仁川広域市で開催予定である。世界人口の32%である20億人が仁川から飛行時間3時間30分以内の所に住んでおり、仁川国際空港の開港によって世界を結ぶ空港都市になりつつある。

韓国の首都ソウルに隣接し海岸に位置した仁川には、986.45km²の土地に285万人の住民が住んでおり、9,641社の企業が活発に企業活動を行っている (2011年11月統計) 。

アジア競技大会に向けて

仁川では39会場のうち21会場を新設予定であり、仁川広域市・西区連喜洞に仁川アジア大会メインスタジアムを建設予定である。この予算4億USドルのスタジアムは70,000人の収容予定で、大会終了後は30,000席減らして活用するらしい。文鶴競技場など既存の施設も活用し、南区崇義洞にはサッカー専用スタジアムなどが建設される。

また近隣の京畿道、ソウル特別市で競技を分散開催する予定である。筆者が在住する西区では一時、このスタジアムの建設費用に政府からの支援が難航したことに対し住民たちの署名運動なども拡散し、結果的に去る2011年12月26日に建設費用の30%を国家予算から捻出することが確定された。

また仁川市内在住の移住民や留学生たちに対しても2010年頃から本格的に「アジア競技大会サポーターズ」として登録するように国際交流センターなどを通して推進されると同時に、通訳実践教育なども試行されている。それと同時に学生なども含めた市民たちにも呼びかけ通訳などに対応できるようにサポーター登録制度も推進しされている。

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日本企業が仁川複合リゾート建設に

仁川経済自由区域庁は去る2011年12月22日、仁川国際空港がある永宗島での複合リゾート開発に向けた覚書(MOU)を締結した日本のオカダホールディングスが、4300万ドル(約34億円)の資本金を納入したと明らかにした。

2014年の仁川アジア競技大会に向け、観光ホテルの客室を1000室増やす計画を明らかにした同社は、2012年1月中に永宗複合リゾートの事業計画書を提出し、特定目的会社(SPC)の設立、投資売買契約の締結、開発計画変更などの許認可手続きを進める方針らしい。総事業費4兆5,000億ウォン(約3,040億円)を投入し、外国人専用カジノやホテル、ショッピングモール、テーマパーク、コンベンション、ヘルスケアセンターなどを建設する。

今後もアジア競技大会に向けた投資が予想される仁川。しかし昔ながらの仁川の商店街等を「歴史文化村」として残そうと開発に反対する地元住民たちの動きもある。

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