クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第72弾 – インドネシア 2012年05月30日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第72弾 – インドネシア 2012年5月30日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

ジャカルタで加熱する住宅投資

ジャカルタの住宅事情

近年、インドネシア ジャカルタでは高層アパート建設が相次いでいる。
一戸が平均200平米以上で40億ルピア(約3400万円)程度のものから、単身者向けの100平米以下のもので5~6億ルピア(約430~516万円)程度のものまで多岐にわたる。敷地内にプール・サウナ・フィットネス・ミニマーケットが、程度の差こそあれ、どんなクラスのアパートにも最低限のファシリティとして備わっている。

高層のアパート自体は15年ほど前から存在する。当初、高層アパートは家族向けがほとんどで、部屋数が2~3部屋であり、100~200平米のものだった。だが、ここ最近の傾向では単身者向けの比率が高くなっている。

依然として投資目的でまとまった個数を一括購入して転がしている資産家も多い。ジャカルタの不動産価格は上昇の一途をたどるため、購入して数年後にそれを売却する。売却できれば必ずといっていいほど利益が見込まれる。

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急発展するスルポン地域

デベロッパーの巧みなビジネス展開により、2007年から急発展している地域がある。
ジャカルタより約30キロ西のタングラン(Tangerang)県にあるスルポン(Serpong)地域だ。北ジャカルタのクラバガディン(Kelapa Gading)で既に街づくりの成果を立証済みのデベロッパー・スマレコン(Summarecon)と、パラマウント(Paramount)の両者によって開発されている。何もなかった土地に一つの街が形成された。

南北に走るメインロードの両脇には、大型モールやルコ(RUKO)と呼ばれる住居付き店舗が並び賑わいを見せている。そこから一本中に入ると閑静な住宅地が立ち並ぶ。そして私立学校を誘致し、子育て中の家族にとってはその街で全てが揃うようになっている。渋滞のひどいジャカルタでは、渋滞回避、絶対距離の近さは重要なポイントであり、また基本的には一戸建て志向の強いインドネシア人にとっては魅力的な街となっている。

ただそこに目をつけた不動産会社が、適正価格をはるかに超えた価格で物件を売りに出している。同等の物件が中心部のジャカルタに比しても高くなっている。
それでもこの地域の人気はうなぎのぼりで、まだ形も見えぬ荒野に立つ予定の住宅の購入件を求めて抽選参加する消費者は増えている。

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