クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第78弾 – インドネシア 2012年08月24日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第78弾 – インドネシア 2012年8月24日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

インドネシアに浸透する日本のポップカルチャー

漫画、コスプレ、Jポップ

日本文化と言えば世界の人々は何を想像するだろうか。着物や和食、「道」のつくもの(華道、茶道、書道、剣道)などがオーソドックスなところだろう。しかしそれは伝統文化の枠組みに入っており、若い世代からは興味を持たれにくい。若者が魅力的に感じている日本文化はマンガ、アニメそしてゲームなどのポップカルチャーである。ここインドネシア・ジャカルタでは今、ポップカルチャーが花盛りである。

折しもAKB48の姉妹グループとしてインドネシア人女性アイドルグループであるJKT48も発足した。また、2002年から日本人マンガ家のまちこ先生がまんが教室を開いていおり、日本人に直に教えてもらえるとあって人気を博している。まんが教室のインドネシア人卒業生日本漫画家として活躍しているケースもある。

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コスプレを楽しむインドネシア人

先のアイドルグループの認知度はさておき、日本語を学ぶ学生の日本語学習のきっかけは、ポップカルチャーに興味を持ったからということが上位にある。マンガやアニメ、ゲームはもちろんのこと、それらから派生したコスプレに興味をもつ学生は多い。アニメやゲームなどの登場人物のキャラクターに扮することを楽しんでいるのである。日本語学科がある大学の文化祭では、必ずと言っていいほどコスプレの衣装に身をまとった学生達が練り歩いている光景を目にすることができる。

ジャカルタで行われる日本に関するフェスティバルとしては、大きなものは2つある。一つは「ジャカルタ・ジャパン祭り」もう一つは「縁日祭」である。どちらの祭りにもコスプレを楽しむインドネシア人が来場しており、それぞれご自慢のコスチュームを披露し、写真を撮り合っている。今年、世界コスプレサミット(World Cosplay Summit)にインドネシアも加盟国認定を受けるなど、ポップカルチャー熱はますます盛り上がりを見せる様相だ。これらに比例して日本語学習者の数も増加傾向にあり、2009年の国際交流基金調査では70万人を超えている。日本ポップカルチャーに興味を示すインドネシア人の若者をターゲットにしたビジネスは今後も広がりを見せると思われる。

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