クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第87弾 – トルコ 2013年01月11日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第87弾 – トルコ 2013年01月11日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

年々増加するトルコのオンラインショップ

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年々増加するトルコのオンラインショップ

トルコでもインターネットでオンライン・ショッピングを利用する人が年々増えている。Internet Raiter社の昨年の調査ではヨーロッパのオンラインショップ売上上位300社の中にトルコの15ショップが入っている。例えば、Hepsiburada.com(1億5400万ドル)が76位、Markafon.com(9500万ドル)が111位、Teknosa.com(8500万ドル)が120位などである。
Hepsiburada.comはトルコのオンライン・ショッピング業界では古株で、1998年に設立された。電化製品からおもちゃ、化粧品から本に至るまで、あらゆる分野の製品を扱う。一方のMarkafoni.comは、7割が外資の製品で、数日間の割引セールが売りである。2008年に設立されたこのオンラインショップでは特に有名メーカーの服が若いOLたちに人気で、現在は60万人もの会員を持っている。
Teknosa.comは、実際にショッピングセンター内や路上にショップを持つトルコの大財閥、サバンジュの会社であり、エレクトロニクス・家電製品のみを扱う。ヨーロッパの上位300に入っているトルコのショップには他に花や本の宅配や、ギフト用のケーキやチョコレートを花束状にアレンジした、Bonifood.comなどがある。

オンラインの成功者たち

この2,3年でオンラインショップの利用はトルコでも飛躍的に伸びている。年間3400万ドルの売上を上げ、ブランド品の割引販売で人気を博しているTrendyol.comの創設者デメット・ムトゥルさんは、世界的に有名な経済誌Fortune誌が発表した、2011年の最もパワフルな女性経営者のひとりに選ばれた。
また最近では、トルコの有名百貨店BoynerがMorhipo.comというショップを立ち上げ、オンライン業界に乗り出し、瞬く間に若者層に広まった。ホテルやツアー、マッサージや英会話教室に至るまで数限定で半額あるいは7割に至る割引を提供する、Markapon.com,Grupon.comなどの利用は、働く若い層の間ではもう常識となっている。

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中小企業のチャンス

オンラインショップを経営するのは大企業ばかりではない。地方の小さな店もやり方によってはかなりの成功を収めることが出来るようになった。先日私が利用したのは黒海沿岸の地方都市、ゾングルダックの小さな薬局だった。小さいながらも多くの種類の薬や化粧品をとりそろえたWebショップで、割引率も高かった。
トルコ人は日本人よりもクレジットカードをよく使う。オンライン・ショッピングの安全性に対する不安も少ない。トルコ人は便利なものは瞬く間に取り入れるという傾向があり、いまやトルコの50代以下の人々にとっては、オンライン・ショッピングは生活の一部となっている。

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