クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第91弾 – トルコ 2013年03月19日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第91弾 – トルコ 2013年03月19日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

2020年オリンピック候補地のトルコ・イスタンブール

2012年のロンドンオリンピックが終わったところであるが、トルコイスタンブールが2020年の候補地になっていることをご存知の方はいるだろうか。実はイスタンブールはこれまでも4度に渡って立候補していたが、なかなか候補地にあげられてこなかった。交通事情や施設が十分でないという理由が挙げられていたが、近年地下鉄やメトロバス、ボスフォラス海峡海底トンネルなどの敷設を急ピッチで行い、スポーツ施設やホテルなどのインフラもかなり充実してきている。UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦やF1グランプリ、テニスのトーナメントなどを開催し、世界のスポーツ界でも徐々に知名度を上げてきていることからのエントリーとなった。ライバルには東京も入っている。

巨大な予算

300億ドルもの予算を投じたと言われるロンドン・オリンピックであったが、もしイスタンブールが候補地に上がれば、共和国100周年記念の2023年を直前にして、都市としての大規模な整備が行われることになると見られている。開催地が決定する2013年9月までに100億ドルの予算が組まれ、候補地になった場合には300億ドルもの投資が行われる見込みである。この投資の多くは交通機関の整備に使われると予想されているが、もし開催地に決定した場合は、従来の観光地としてだけではなく、近代的都市、活発なスポーツ活動といったイメージも新たに追加され、一層の国のイメージアップはもとより、トルコを一気に一流の先進国へ押し上げることが期待されている。

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特別法令でのサポート

ここのところトルコでは大規模な国際的イベントが次々に開催されている。ユニバーシアードが黒海沿岸の都市トラブゾンやエーゲ海沿岸のイズミルで行われ、冬季ユニバーシアードも、トルコで最も寒い都市エルズルムで開催された。その際特別法令を発布して、建設や都市整備の障害を取り除き、投資を促進した。この種の国際プロジェクトは青年スポーツ省と教育省が共同で推進している。

アジアとヨーロッパに渡る大会

イスタンブールが開催地に決定した暁には、開会式、閉会式はアジア側とヨーロッパ側で行われ、ボスフォラス海峡を光の祭典場とすることも考えられている。2大陸に渡って行われるこの大会には100万人もの観戦客が見込まれている。

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