クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第93弾 – 韓国 2013年04月18日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第93弾 – 韓国 2013年04月18日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

成長を続ける韓国のアウトドア市場

韓国では登山を趣味とする人が多い。韓国ソウルは四方が山に囲まれており、市内から1時間程で手軽に登れる山が多くある。週末に郊外へ向かう地下鉄やバスに乗ると、登山を楽しむ人達をよく見かける。登山に行く人々はジャケット、登山靴、リュックサック、帽子、スティックのワンセットを揃えて、アウトドア衣類をファッショナブルに着こなしていることが多い。そして、その多くがブランド物であるにも驚く。韓国人の間でも登山に行く予定のためにアウトドアグッズを揃えるという声をよく聞くし、広告もよく目に付く。

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韓国国内アウトドア市場

韓国のアウトドア市場の成長が急成長している。韓国繊維産業協会によるとアウトドアの韓国国内規模は2006年1兆2,000億ウォン(日本円で約1,000億円)から2012年5兆8,000億ウォン(日本円で約5,000億円)に増加しているという。6年間で4.8倍の急成長である。一方、百貨店などに入っているゴルフウェアやカジュアル衣類の業績は減少しているという。
 2000年代前半にはアウトドア衣類の消費者が40代から50代だったのに対し、最近は20代から30代の若い年齢層の消費者が増えている。そして、アウトドア衣類を普段着にしている人も多くなっている。アウトドア衣類は機能性が高い。雨や雪にも強い特殊防水加工がしてあり、夏は風を通し易く涼しい素材の物も多くある。

衣類市場の行方

韓国ソウルの冬は一番寒い時期で、-18℃にもなる。こういった時期においては登山用の暖かくて軽いダウンジャケットが重宝する。2、3年程前の冬にはある大手メーカーのロゴが入ったアウトドア用ジャケットが大流行した。大手百貨店によると、1990年代末からゴルフウェアが数年間、衣類産業を牽引したように、今はアウトドア衣類が全体の衣類市場を支配しているという。景気がよくない中、メーカー側も成長が止まるかと思いきや逆に成長を続けているというのだからこの成長はもう少し続くと予想される。

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