クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート 第98弾 – 韓国 2013年07月26日

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クロスインデックス現地調査員による新興国19カ国レポート
第98弾 – 韓国 2013年07月26日

新興国19カ国レポートについて

海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICsNEXT11VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら

韓国での海外観光事業

韓流、k-pop、ショッピング、韓国料理、韓国サウナなど、韓国旅行は日本人には手軽で身近なものとなっている。領土問題等により、2012年下半期においては日本からの観光客は減少傾向となる懸念があったが、2012年10月時点の統計では、日本からの観光客は前年度に対し17%の増加となっている。

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外国人観光客1,000万人突破

韓国観光公社の資料によると、年間に韓国を訪問した外国人数が、1978年は100万人、2000年は500万人、2011年には980万人近くに上った。2012年は11月の時点で、すでに1,000万人を突破したとしている。現在、韓国政府は外国人観光客1,000万人突破を契機に、2020年には2,000万人を達成するためのプロジェクトに取り組んでいる。専門家も2,000万人を突破することで、韓国は観光大国として誇れると述べている。
ちなみに、2011年における各国の年間外国人観光客数は1位が仏で8,141万人、2位が米で6,271万人、3位中国5,758万人、韓国は25位の978万人であり、日本は39位の621万人であった。
韓国への外国人観光客の国別の比率においては、日本33.6%、中国22.7%、米6.8%、台湾4.4%、フィリピン3.4%(2011年統計)となっている。

増加する医療観光

最近では韓国での医療観光の記事やニュースがよく話題になっている。韓国での医療というと、一重まぶたを二重まぶたにするなどの美容整形を思い浮かべるが、美容整形以外の医療分野においても、母国での医療費よりも安く、技術水準の高い医療を受けられるという理由で海外からの評価も高い。韓国としても国を挙げて医療観光を積極的に進めている。韓国で医療観光事業が開始したのは2007年からであるが、医療法改正により、2009年には年間の医療観光患者数は6万人に増加、2011年12万人、2012年には15万人と躍進している。最近では、中東や東南アジアの医療機関と連携しているので、韓国を訪れる海外の外国人患者は継続的に増加している。そこでは、海外現地での説明会から帰国後のアフターケアまでマニュアル化されていて、内容も豊富である。韓国国内では医療観光コーディネイターという、外国語で医療観光を相談・コーディネイトする資格が設立された。韓国医療観光事業は2015年には30万人の医療観光を目標としている。

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韓国の観光事業全般での主な指標を上げると観光収入が2007年61億ドルから2012年143億ドルで134%増加、国際会議の開催は2007年268件から2011年で469件(73%)増加している。
このような海外観光客の増加の背景には、G20開催の成功、2018年平昌(Pyong Chang)冬季オリンピック開催決定、韓流ブームなどがある。さらには観光客1,000万名を目標に2010年から2012年まで「韓国訪問の年委員会」を設立し積極的な海外マーケティングを展開したことが実ったと考えられている。

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