海外調査や海外進出、海外出張などを検討しておられる企業の方々を対象に、クロスインデックスの現地調査員からの情報を元に掲載しております。
BRICs、NEXT11、VISTAなどのキーワードで取り上げられ、注目されている新興国のうち、中国、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インド、バングラデッシュ、パキスタン、ロシア、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、UAE、エジプト、トルコ、南アフリカ、ナイジェリアなどの国々を対象としております。(国別レポート一覧はこちら)
←第105弾 ブラジル | 第107弾 UAE→ |
オーガニック食品健康志向の高まりの中、インドでも徐々にオーガニック専門店が増えている。数年前までは、外国人向けのスーパーの一角や展示会で見かける程度だったが、最近では郊外の住宅地でもよく見られ、地元チェーンの小売店でもオーガニック食品のコーナーを置いているところが少なくない。製品は野菜、果物、穀物から、蜂蜜、クッキー等の菓子類等多岐に渡り、特にインド料理によく使われる豆類、スパイス類が種類も豊富で充実している一方、パスタ類やソーセージ等近年、インドの食卓に上がり始めた食材も並ぶ。価格は通常の製品よりも3~5割程度高いものの、中高年の女性や家族連れが吟味しながら購入する光景が店頭ではよく見られる。 |
|
|
生活スタイルの変化インド商工会議所の調査によると、富裕層の約6割がオーガニック食品を好んで購入しており、オーガニック食品の消費額は過去5年で3倍に伸びている。背景には、生活スタイルの急激な変化や食の多様化により、特に富裕層や中流層において、肥満や糖尿病といった生活習慣病が広がっていることが挙げられる。また数年前から、過剰な農薬散布の実態がメディアで頻繁に取り上げられており、食に関する危機感が募っていることも、オーガニック食品ブームを後押ししている。 |
もともとベジタリアンが多いインドインドでは、もともと宗教的制約によりベジタリアンが多く、全ての食品、飲料にはノンベジタリアン向けかベジタリアン向けかの表示が義務付けられているなど、食品に使われる材料に対する意識は非常に高く、また、多くの地域では冷蔵庫の普及が近年になってからのことであり、冷蔵、冷凍食品の物流も未発達であるため、保存料や添加物の含まれた加工食品や冷凍食品には抵抗のある人が多い。加えて、アーユルヴェーダに基づいた予防医学の思想が根付いており、オーガニック食品が普及する下地は整っていると言える。都市部を中心に、食の安全に支出できる余裕のある層も増えており、今後更に市場の広がりが期待できる分野である。 |
|
←第105弾 ブラジル | 第107弾 UAE→ |
インドへの進出支援、販路開拓、市場調査、インド人アンケート調査、ヒンディー語・タミル語翻訳・通訳の御問い合わせはこちらまで
ガバレッジ国 | 141 ヶ国 |
---|---|
エキスパート国籍 | 138 ヶ国 |
対応言語 | 340 言語 |
エキスパート | 14,369 名 |
海外提携企業 | 421 社 |