クロスインデックスの在日外国人市場レポート19

クロスインデックスの在日外国人市場レポート

在日外国人市場レポートについて

本レポートは、在日外国人向けのマーケティングや実態調査を検討しておられる企業様や調査会社様、さらには国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」に関連して外国人観光客の訪日の推進に取り組んでおられる皆様のご参考になるべく執筆しております。

外国人登録者総数2,152,973人(2007年末)は日本の総人口の約1.7%に相当し、また訪日外客数は835万人(2008年)と同約6.5%に達します。外国人の定住者、来日者がともに逓増する日本国内において、在日外国人に商品・サービスの訴求を図っていくことは必須となりつつあります。

本稿は、在日外国人の現状および在日外国人へのマーケティングが有効な業界の概要を取り纏めております。情報源としましては、公的機関の公表資料、さらには弊社の過去の在日外国人調査およびマーケティングプロジェクトを通じて培った知見を基にしております。皆様が、在日外国人を見据えた各種展開をご検討される際の基礎材料として、ご利用頂ければ幸いです。

また、個別の公的機関、業界、企業様向けへの詳細調査レポート、さらにマーケティング支援につきましては、別途有料にて承りますので下記までご連絡下さい。国内外に7,000名以上の外国人等のモニターを抱え、彼らと日々のコミュニケーションを通して関係を構築してきた弊社では、彼らへのヒアリングを基に、現状を正確に棚卸し、さらには有効なマーケティングをご提案することが可能です。

代表取締役社長 中村知滋

※レポート全編(全28頁)は1万円(税別)にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

19 第4章 在日・訪日韓国人の動向と市場性

外国人登録をしている韓国・朝鮮人は593,489人であり、中国に次いで2番目に多い。平成19年度に中国に抜かれるまでは、韓国・朝鮮人が長らく1位を守ってきていた。また、その他に日本に帰化した者などが10万人以上いると言われている。2007年に専門的な技術や知識等を活用して日本の企業等に就職することを目的として「技術」または「人文知識・国際業務」の在留資格認定証明書の交付を受けた韓国人は3,300人で、前年比632人(23.7%)増加した。いわゆる戦前からの在日韓国人ではないニューカマーといわれる韓国人が増加している。

在日韓国人街、通称コリアタウンといえば、大久保、新大久保が有名であり、韓国料理店をはじめ、韓国のテレビやドラマのレンタルから物産店が、通称“職安通り”と呼ばれる歌舞伎町、百人町、大久保一丁目の間の通り沿いに軒を連ねている。当該地域は中国人も多く、またタイ人向けのレストランや食材店なども数店舗あるため、在日外国人の多い街であり、かつては治安悪化が問題となったエリアであったが、この数年の韓流ブームの波に乗り、韓流スターのビデオなどの物品販売店も急増し、日本人F3層(50歳以上の女性)が主要な顧客となったことから、近年の職安通りは、あたかも世代の異なる原宿竹下通りのような様相を呈している。その他、荒川区三河島駅近くなどにもコリアタウンがある。

一方、韓国からの訪日外客数は2009年1~3月で345,100人と外国の中で最も多いが、前年と比較すると50.3%も減っている。この要因は、韓国ウォン安と景気後退による消費手控え、さらに公務員の旅行自粛などが考えられる。

在日韓国人の市場を見る上では、戦前に来日した韓国人を中心とするオールドカマーと、それ以降に来日したニューカマー、また帰化した者を、それぞれ別の市場と捉える必要がある。

いわゆるニューカマー韓国人韓国からの短期旅行者にとっては、日本食、自然、ショッピングなどに加え、韓国の日本文化開放政策により、以前よりも日本文化に対する興味を持つ者が増えている。

韓国人に対する銀座の動きは限定的である。高級ブランドも特にプロモーション等はなく、中国人や台湾人へのアプローチとは対照的なところが見られる。

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※レポート全編(全28頁)は1万円(税別)にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

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