クロスインデックスの在日外国人市場レポート21

クロスインデックスの在日外国人市場レポート

在日外国人市場レポートについて

本レポートは、在日外国人向けのマーケティングや実態調査を検討しておられる企業様や調査会社様、さらには国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」に関連して外国人観光客の訪日の推進に取り組んでおられる皆様のご参考になるべく執筆しております。

外国人登録者総数2,152,973人(2007年末)は日本の総人口の約1.7%に相当し、また訪日外客数は835万人(2008年)と同約6.5%に達します。外国人の定住者、来日者がともに逓増する日本国内において、在日外国人に商品・サービスの訴求を図っていくことは必須となりつつあります。

本稿は、在日外国人の現状および在日外国人へのマーケティングが有効な業界の概要を取り纏めております。情報源としましては、公的機関の公表資料、さらには弊社の過去の在日外国人調査およびマーケティングプロジェクトを通じて培った知見を基にしております。皆様が、在日外国人を見据えた各種展開をご検討される際の基礎材料として、ご利用頂ければ幸いです。

また、個別の公的機関、業界、企業様向けへの詳細調査レポート、さらにマーケティング支援につきましては、別途有料にて承りますので下記までご連絡下さい。国内外に7,000名以上の外国人等のモニターを抱え、彼らと日々のコミュニケーションを通して関係を構築してきた弊社では、彼らへのヒアリングを基に、現状を正確に棚卸し、さらには有効なマーケティングをご提案することが可能です。

代表取締役社長 中村知滋

※レポート全編(全28頁)は1万円(税別)にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

21 第5章 在日・訪日ブラジル人の動向と市場性

在日ブラジル人の居住地としては、自動車メーカーのお膝元である愛知県を中心とした中部地方に、7割に相当する約20万人のブラジル人がいる。その他、群馬県、埼玉県、栃木県、静岡県など首都圏郊外での大規模な工場での勤務者が続く。ポルトガル語で生活できる環境が整い、比較的日本人との接触のないコミュニティが形成されている。当該地域ではブラジルの食材店があったり、地方自治体が積極的にポルトガル語での生活サポートを行ったりしている。食材店においては、ブラジル人コミュニティの中で全国チェーン展開するところも現れ、中には日本の企業との共通ポイントなどを用い顧客の囲いこみを行う店舗も現れたりしている。

在日ブラジル人の勤務先としては、自動車メーカーを始め、電機メーカー、食品メーカーなどがある。特にその多くを占める工場勤務者に関しては、2008年後半に経済不況が始まるまでは比較的安定した生活を送ることができていた。派遣会社の登録を通じて、寮などの住環境が派遣会社に用意され、送迎バスでまとまった勤務先まで移動するなどの生活パターンであった。所得水準の上昇に伴い、軽自動車を保有できるようになり、コミュニティ内でのブラジル人学校を始めとする教育施設も充実し、日本における不動産購入など、日本での安定的な生活を希望するブラジル人も増えてきた。とはいえ、在日ブラジル人の多くは、数年経ったらブラジルへ帰国したいという考えを持っている。

またブラジル人と言えばサンバカポエラなど、独特のリズムに合わせたダンスを伴う音楽イベントが想起されるが、日本においてもその習慣は変わりなく、毎年東京で行われる音楽イベントでは、ブラジルの有名アーティストをゲストとして招聘し、来場する在日ブラジル人は10万人を超過するほどである。

そのほかにも、フェスタ・ジュニーナという音楽イベントを中心としたお祭り(元々カトリックの聖人のためのお祭り。現在は田舎者のお祭り的な位置づけ)が、6月から8月にかけて、小学校や公民館などを利用して行われている。

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※レポート全編(全28頁)は1万円(税別)にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

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