クロスインデックスの在日外国人市場レポート26

クロスインデックスの在日外国人市場レポート

在日外国人市場レポートについて

本レポートは、在日外国人向けのマーケティングや実態調査を検討しておられる企業様や調査会社様、さらには国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」に関連して外国人観光客の訪日の推進に取り組んでおられる皆様のご参考になるべく執筆しております。

外国人登録者総数2,152,973人（2007年末）は日本の総人口の約1.7%に相当し、また訪日外客数は835万人（2008年）と同約6.5%に達します。外国人の定住者、来日者がともに逓増する日本国内において、在日外国人に商品・サービスの訴求を図っていくことは必須となりつつあります。

本稿は、在日外国人の現状および在日外国人へのマーケティングが有効な業界の概要を取り纏めております。情報源としましては、公的機関の公表資料、さらには弊社の過去の在日外国人調査およびマーケティングプロジェクトを通じて培った知見を基にしております。皆様が、在日外国人を見据えた各種展開をご検討される際の基礎材料として、ご利用頂ければ幸いです。

また、個別の公的機関、業界、企業様向けへの詳細調査レポート、さらにマーケティング支援につきましては、別途有料にて承りますので下記までご連絡下さい。国内外に7,000名以上の外国人等のモニターを抱え、彼らと日々のコミュニケーションを通して関係を構築してきた弊社では、彼らへのヒアリングを基に、現状を正確に棚卸し、さらには有効なマーケティングをご提案することが可能です。

代表取締役社長　中村知滋

※レポート全編（全28頁）は1万円（税別）にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

26 第８章 在日・訪日外国人の市場性

日本在住の外国人と一時的な旅行者ではニーズおよびマーケティングの切り口が全く異なる。定住者に対しては衣食住およびコミュニティ、旅行、イベントが、旅行者に対しては観光、イベント、ショッピングが主な接点となる。

第１節 外国人の所得別市場性

外国人富裕層は、特に東京および近郊に在住する傾向が多く、そこを中心に観光などで京都、大阪などを年に数回、家族らとともに訪れるような傾向がある。また居住エリアとしては、都内勤務者に限定した場合、外国人の富裕層は六本木や恵比寿、広尾に多く居住する。会員制クラブなどに、法人が福利厚生の一環で加入しており、会員になっているケースも多い。子供をインターナショナルスクールに入れる傾向も強い。また、例えば広尾には外国人向けに特化したスーパーがあり、全て英語表記で販売されており、外国人富裕層をターゲットにしている。

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外国人中流層は、英語などの語学教師を務める外国人も多いが、その他の職場が見つからない結果不本意に務めているケースも多く、語学教師は外国人のセーフティーネットと言われたりもしている。その他、通訳者、ネイティブチェッカーなどの職務に就くものも多い。語学教師においては、特に独身で来日するケースが多く、日本人女性と結婚して、永住権を確保し、定住する流れもよく見られる。その背景には、欧米人にとっても特別なスキルがない限り日本において長期間、永続的に働くことは難しい現実が挙げられる。望む望まないに関わらず、語学教師としての求人が圧倒的に多く、2～3年の短期滞在の者にとっては好都合だが、日本に定住したく、なおかつ他業種での仕事を求める者には厳しい現実がある。欧米人に関してはこういった中流層が多数を占めているが、給与は比較的安定しており様々な消費効果も期待される。

中流層の居住地域としては、外国人の受入環境の整っている新宿、中野などが挙げられる。

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一方、外国人の工場勤務者などは愛知県、静岡県、群馬県などのメーカーの工場近隣にある派遣会社の寮に居住するなど、生活圏が全く異なる。国籍別にはブラジル人、中国人が多数を占める。ブラジル人は家族で来日するケースが多く、中国人は研修生も含めて、比較的若い者が独身で来日するケースが多いのが対照的である。ブラジル人向けには地方においても学校を含めたコミュニティがあり長期滞在を考えての生活スタイルが存在する。中国人は、独身のケースも多いため、コミュニティ形成の需要も低く、中華街などを除いて地方部では少人数で行動している。

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※レポート全編（全28頁）は1万円（税別）にて頒布しております。下記より御問合せ下さい。

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